写真のテーマ、コンセプトってどうやって決めるの?
自分が取り組むべき写真テーマやコンセプトを導き出す
写真好きは自分が追うべきテーマを日々模索しています。
A.そのテーマで誰も発表していないか?
B.そのテーマは長年撮影できるのか?
C.そのテーマは今にふさわしいか?
D.そのテーマに価値があるか?
例えば大きな枠を
1.人
2.もの
3.ネイチャー
4.街
5.行事
として書き出してみる。
自分が今までよく撮ってきたのが人や街だとする。
その中で〇〇な人
だったり
〇〇な街
と分解してゆく。
〇〇は自身が思いつく新しい切り口。
A.焼き直しや二番煎じでは写真は認められにくい。
未発表の切り口やテーマでなければ、モチベーションも維持できない。
もっとも誰が発表したかなんて星の数ほどある写真作品から
取り組んでいないものを発見するのが、調べることはできないのかも
しれませんね。A.については有名な作家が写真集は賞をとったもの
と限定していいと思います。
「旅先で出会う」人「いきいき働く」人「手に技をつけた」人=職人
「孤独な」街「生まれ変わる」街「寂れゆく」街「眠らない」街
B.はたして、自分がその切り口やテーマを飽きることなく続けられるのか?
C.話題性も大切。いつ、発表するのか?1年ご、3年ご、10年ご
でも色褪せないのか?
D.すぐ発表しなくても5年後には価値が上がる。
例えば2020年の東京開催の五輪に向けて、今から撮影する
ので発表時に(2020年に発表として)価値が出る。
このように写真好きは自分の追うべきテーマを模索しています。
写しながら、考えながら、修正しながら撮ることもしばしばあります。
写してきたものの、A.同じようなことをテーマにした写真が発表
された。
B.途中でその場所に写しに行けない事情ができた。(人間関係のトラブル)
C.やD.に疑問を感じることになった。発表の意味を感じなくなった。
きっかけがあったから撮り続ける
もっと気楽に写真と付き合いたいので上記のようなことは無縁でいたい。
と思いつつも、上記から導き出す軸になるコンセプトがなければ
その写真は「写っているだけ」で終わるのです。
私は撮る理由をきっかけで決めてもいいと考えています。
刀鍛冶の河内國平親方に出会った。
この機会を写真を通じ(人としてのお付き合いも含め)続ける
その機会の中からテーマを決め撮る。もしくはコンセプトを立てて
撮ってきた中から選ぶ。
当然、後付けのコンセプトだから足りない写真が見えてくる。
撮る機会を増やす(継続する)
この継続が作品作りには欠かせない要素だと思います。
きっかけはちょっとしたことでも、長く、深く撮ることで
見えてくる自分の世界観。まさに個性がにじみ出る写真。
口で言う字で書くと容易いですが、なかなか自分が取り組む
テーマに出会わないのが産みの苦しみ。なんでしょうね。
注:サイトを検索すると多くのコンセプトの立て方。に行き着きます。
写真創作におけるコンセプトは広告宣伝におけるコンセプト
の立て方とは少し異なるでしょう。
新しい商品を売る場合、広告ではコンセプトを明確にして
制作チーム(ディレクター、デザイナー、カメラマン、コピーライター)
で共有します。営業チームも導き出されたコンセプトを理解し
販促活動します。よりこの場合のコンセプトからわかりやすく売る
キーワードを導き出し大切にします。
写真創作時のコンセプトは作品概念とするならば、写真の具体化された
表層の奥にある本流のようなもの。わざわざキーワードなどに落とし込む
要素ではありません。
続く...