雨でも素敵に撮る。桜の風情を醸し出すのは靄(もや)の力。2017京都吉峯寺の桜は見頃を迎えています。
京都西山 善峯寺(よしみねでら)の桜はみごろを迎えています。
西国三十三所第二十番札所のこちらは、平安中期の長元2年(1029年)
源算上人により開かれました。
Nikon D5 AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
ISO:800 1/160sec F5.0 WB:曇り
源算上人は比叡山横川の恵心僧徒(源信)
に師事して、47歳で当山に入り、小堂に御自作の千手観音を
本尊として奉安されています。
Nikon D5 AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
ISO:800 1/125sec F4.5 WB:曇り
Nikon D5 AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
ISO:800 1/250sec F5.0 WB:曇り
(中略)建久3年(1192)後鳥羽天皇より現在の善峯寺の宸額
が下賜されました。※善峯寺パンフレットから引用
平成29年4月11日は朝から風、雨と結構な量が降りました。
撮影に行くのが、億劫になりますが、写真仲間となら
勇気を出して開門(8:00~17:00)と同時にロケにきました。
遊龍の松 樹齢600年以上で日本一の松と紹介されている
素晴らしい枝ぶりの松。奥の山にたなびく靄(もや)が
雨ならでわのしっとりとした写真に仕上げてくれます。
Nikon D5 AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
ISO:800 1/80sec F8 WB:曇り
Nikon D5 AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
ISO:800 1/160sec F4.5 WB:曇り
Nikon D5 AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
ISO:800 1/100sec F5.6 WB:曇り
Nikon D5 AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
ISO:800 1/125sec F4.5 WB:曇り
刻々と変化する、靄(もや)風があるせいで、次々目の前で
いろいろな形を見せてくれます。
どのあたりにきたらシャッターを押すか、風景写真でも
決定的瞬間(シャッターチャンス)があります。
自然の中にいる。写真を通じこの幽幻な空間に立ち会っている。
そう考えるだけで、ワクワクします。
園内の奥にあるあじさいが多数植えられている
白山、桜あじさい園の枝垂れ桜は3分〜4分咲きの感触でした。
今回はあらかじめ桜の色を少しでも出そうと、ホワイトバランスを
曇り(温かみのあるアンバー系統)で撮影しました。雨の日に太陽
マークのままだと、青い色になります。オートホワイトバランスで
も気持ち、青く表現されることがあります。
このあたりは、撮影者それぞれの感覚(現地で実際みた感触)を
大事にして、極端な味付けはしない。もっとも私の考えかたなので、
そうしないとだめだとかでは決してありません。雨の日や早朝に撮
るこの時期の桜の花の色コントロールの参考にしていただければ幸
いです
あと、雨だからもそうですが、桜の名所は開門と同時に入山する。
山寺など自然に囲まれた霊場に僧侶以外の人物は不似合いだと思い
ます。
今回の写真撮影装備は雨でもペンタマウントにポップアップスト
ロボがない分安心できるNikon D5
と軽くて雨でもハンドリングとデジタル色発色が素晴らしい
旅写真の単レンズ1本目としてお手頃で買いやす
い価格のAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
を持って行きました。雨に強いと言えばこちらDFや
D500もポップアップ式のストロボがペンタプリズムに内臓
されていないので安心ですね。